http://thumb-shift-on-linux.seesaa.net/article/35016208.html
で紹介した本を読んでいたら、35ページにTurbolinux FUJI BasicでのSCIM+Anthyの使用について書かれているのを発見しました。
これによると、「scim+anthyやその他必要なパッケージはすべてデフォルトでインストールされるようなので,あとは設定するだけです.」とあります。
Turbolinuxでは、Linux OSをインストールしたモバイル・デバイスということでwizpyというのを発売しています。
http://www.turbolinux.co.jp/products/wizpy/index.html
親指シフトを積極的に応援してくれているキーボードショップShopUでは、折り畳み式キーボードFILCOパピヨンを改造して、親指シフトが使えるようにして発売しています。
http://www.vshopu.com/f_FKB66PUoya/index.html
これにある2007年1月28日の「お客様の声」への回答では、Turbolinuxへの言及もされています。
以上を総合すると、「親指シフトキーボード」と「Linux OSが入ったUSBメモリー」を持ち歩けば、PCがありさえすれば、どこでも親指シフトを含めた自分の作業環境を作ることができるということになります。
Windows環境では、親指シフトキーボードとエミュレーションソフトをフロッピーディスクにインストールしたものを持ち歩くことにより、親指シフトによる入力環境をどこでも再現することができることが示されています。
http://homepage1.nifty.com/cura/oya/usb_comp_rep_03.html
親指シフトをどこでも使いたいという要求に対しては、理論的には持ち歩かなければならないものは、物理的存在である親指シフトキーボードと何らかのソフトウェアだけということになります。
こうした理論的可能性が実際に実現されるようになるためには、解決しなければならない問題もいくつかあるとは思いますが、いずれにしても、ヒューマンインターフェースを重視する人にとって、何らかの道がありえることが分かるのは心強いものがあります。