http://oyalinux.exblog.jp/2629746/
の協賛企画です(笑)。
前回の記事でLinuxにおける日本語入力の方法の基礎について述べました。Linuxにはディストリビューションがいろいろあり、日本語入力のためのプログラムについてもいろいろな考え方がとられています。
親指シフトを使う方法はいくつかありますが、たとえばEmacsというエディターは直接インプットメソッドや変換エンジンにアクセスしているようなので、そこに親指シフトを割り込ませるというやり方もあるようです。
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/~minoura/kbd/index.html#omelet
また、Q's Nicolatter for X
http://www.nslabs.jp/xnicolatter.rhtml
は、前回の記事の図AにあるXIMプロトコルが使えるものなら親指シフトが可能となるようです。
Linuxでの日本語入力の現状は、前回の記事にも引用した「多言語入力プラットフォームSCIMについて」http://www.homa.ne.jp/~ashie/linux/files/SCIM.sxi
のページ4にある、「OSS IMフレームワークを取り巻く現状」に書いてありますが、かなり複雑化している様子です。
素人判断ですが、インプットメソッドや変換エンジン等をどのように組み合わせるかが自由にでき(このこと自体は良いことだと思いますが)、この他にも選択できるところが多い(たとえばウィンドウシステムにGNOMEを使うかKDEを使うか
http://oyarest.exblog.jp/2633638/
http://oyarest.exblog.jp/2636487/
など)ことから、よほど頭を整理しておかないと分からなくなってしまうのではないかと思います。
scimは「XIM(X Input Method)を置き換える、新たな多言語入力フレームワーク」
( http://www.homa.ne.jp/~ashie/linux/files/SCIM.sxi のページ8)での説明では、文字入力関係を少し高機能なものにしようというもののようです。
scimはいろいろなディストリビューションで採用が広がっているようです。「多言語入力プラットフォームSCIMについて」のページ11では
「SCIMを標準で採用するディストリビューション」として、
Fedora Core (Fedora Core5よりCore入り、デフォルトのIMフレームワークになるかどうかは不明)
SUSE Linux
Mandriva Linux
KNOPPIX日本語版
その他いくつかのローカルディストリビューション
があげられています。
同じくページ12では、「パッケージが存在するディストリビューション」として、
Debian GNU/Linux
Ubuntu (標準IMフレームワークとしてプッシュ中)
Gentoo Linux
FreeBSD
Vine Linux
Momonga Linux
etc etc…
があげられています。
これを見ると、scimはかなり多くのディストリビューションで標準的に採用されるか、少なくとも利用はできるようになっているようです。これとかな漢字変換エンジンとしてanthyを組み合わせることにより、親指シフトが利用可能となります。上記のディストリビューションから選ぶのが良い方法ということになります。
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