使用したのは、日経Linux編「Windows PCでやさしく始めるLinux」ISBN4-8222-3406-1 に付属していたDVDです。
1. 起動
起動はとても簡単で、DVDをドライブに入れて起動するだけで、ほとんど自動的とも言えます。このDVDはFedora Core 5も入っているので、最初にどちらをインストールするか選択しないといけません(F7を押す)が、あとは何もやることもなく(ルートパスワードも必要ない)、さまざまな設定も自動的に実行されてデスクトップ(KDE)が起動します。
2. 使用
デスクトップが起動しているので、使用はグラフィック・インターフェースに馴れている人なら問題なく使えるはずです。アプリケーションもかなりたくさん入っているので、普通の使用であまり困ることはないでしょう。
3. 日本語入力
起動後のデフォルトの日本語入力はSCIM-PRIMEとなっています。これを変更するにはCTRL+スペースで現れるSCIMツール・バーで「PRIME」となっているところをクリックして「日本語」メニューからAnthyを選択します。そうするとSCIM-Anthyが使えるようになります。
4. 親指シフト
SCIM-Anthyで親指シフトを使えるようにするには、(1)Kメニューから「設定」-「SCIM入力メソッドの設定」を選択するか、(2)SCIMツール・バーで「SCIM」か「Anthy」を右クリックするかします。現れる「SCIM入力メソッドの設定」ウィンドウで、「Anthy」を選択し、「一般」タブの中の「入力方式」で「親指シフト入力方式」を選びます。
親指シフトキーの選択は「かな入力」のタブでできます。機能をキーに結びつけるのは「キーバインド」タブでできます。
これでとりあえず親指シフトが使えるようになります。
5. とりあえずの感想
SCIM-Anthyのバージョンが古いためか、詳細なキーカスタマイズや同時打鍵の判定時間の設定はできません。右手小指のホームポジョン右のバックスペースが設定できないのは、私にとっては痛いところです。SCIM-Anthyの新しいバージョンでできるのかはFedora Core 5で試してみたいと思います。
親指シフト以外で見ると、SCIM-Anthyはかなり完成度が高いような感じです。変換の精度は使い込んでみないと分かりませんが、アプリケーションの中でのインターフェースの仕上がりなど、例えばPlamo Linuxで使っているWnnより洗練されています。
ディストリビューションとしてみた時の全体の印象としては、ハードディスクにインストールせずに、いろいろなことができるのは驚きです。アプリケーションも普段使いそうなものは一通り含まれています。Linuxがどのようなものか知りたい人にとってはとてもよくできているようです。
(参考)
さぁ、親指シフトを設定しよう!(未完)(@おくまの部屋:親指シフト+Linux別館)
http://oyalinux.exblog.jp/3444027/
SuSE10での親指シフトの設定です。やはりSCIM-Anthyですので、基本的な手順は同じです。