1. ウィンドウマネージャーはKDEがおすすめ
他のものも選択可能ですし、デフォルトではafterstepになっていますが、ウィンドウマネージャーのメニューと実際にインストールされて使えるアプリケーションの整合性はKDEが一番です。ウィンドウズやマックのようなグラフィックインターフェースに慣れて(甘やかされて?)しまっている人にとっては、最もとっつきやすいものです。
2. 日本語入力環境は統一できるように
上記とも関係しますが、afterstepではエディターとしてemacsを標準的に使うようになっているようです。emacsの日本語入力環境は少しマニアックというか癖があるようです。それが好みの人もいるようで、他のアプリケーションでもemacs式の日本語入力環境を整えることもできるようですが、linuxの初心者にはハードルが高いようです。
KDEを使うアプリケーションでは、日本語入力の環境はアプリケーションにかかわらず一定のものになります。これはユーザーにとっては分かりやすいし使いやすいものです。
3. IMにも慣れが必要
IMはWnnがデフォルトのようです。このIMはJapanistと挙動がかなり異なるので、慣れが必要です。もちろん、WnnにしろJapanistにしろ、カスタマイズによりかなり変えることは可能ですが、特にWnnのカスタマイズは面倒なようです。Japanistのようなグラフィックインターフェースのカスタマイズプログラムは無いようで、設定ファイルを直接いじるようです。これも初心者にはハードルが高い感じです。
IMの機能をすべて理解しているわけではないのですが、例えば、カタカナ変換(↑を二回)とか、文節を伸ばす(ctrl-o)、かなモードと英数モードの切り換え(変換キー)、全確定(無変換キー)等はとても戸惑いました。ただ、これは私のこれまでの経験、特に最近のJapanistでの経験に大きく影響を受けているためだけかもしれません。
一つ使いにくいと思ったのは、後退キーの取り扱いです。私は基本的に後退キーが右手小指のホームポジションの右にあってほしいのですが、デフォルトではそのようになっていません。ただ、文字を入力していて変換動作前にはなぜか右手小指のホームポジションの右が後退の動作をします。このような不統一は使いづらい気がします。
4. その他
一般ユーザーでログイン・ログアウトした後、別のユーザーでログインしstartxでウィンドウマネージャーを起動させると、表示ができません。これは単にグラフィックの設定の問題かもしれませんが、ウィンドウズなどでディスプレーやグラフィックカードがほとんど自動で設定されることからするとちょっと面倒です。
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とりあえずPlamo Linuxでの親指シフトについては以上の通りでした。何とか実用的に親指シフトが使えるようになったものの、それまでにしなければならないことは、Linux一般の知識も含めて結構あるようです。もう少し簡単にできれば良いなと感じました。
この後、Plamo Linuxについては最新のバージョン(4.03)を試してみて、その上で使い勝手などを再確認してみます。ある程度、使ってみて、その後に他のディストリビューションを試してみることにします。